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かわうそくらぶの川原

カーティス・クリーク(秘密の川)

掲示板で「カラカル2」さんに戴いた話題ですが、なんとはなしに思うところがあって、このスペースに書いてみます。




「秘密の川」。確かにいいですね。今回久しぶりにドキドキしたのも事実ですし、川下りを始めた当時の思い出が次々に呼び起こされてきました。

ぼくが始めた頃は幸いにも(?)あまり情報がなく、美々川などは地図から見つけて「ココいいかも」とファルトを背に出かけたのでした。最初は美々駅からご丁寧に国道36号へ出て南下し、国道に架かる美沢川の橋に立って水面のなさに愕然としたのでした。
次にフラフラと松美々橋を見つけて水面の広さに安堵。それでも「この先に滝があるのではないか」とか「ひょっとするとダムで遮られるかも」などとびくびく前方を凝視しながら下ったのでした。今思い出すと笑いが込み上げます。
最後は野鳥の会の聖域・ウトナイ湖を堂々と縦断して、当時まだ営業していたホテル前に上陸。バスで帰りました。忘れられない思い出です。

他では釧路、十勝、天塩、空知、尻別、利別などの情報がぼちぼちあり、それ以外の「…のんびり下れる」掲載河川はほとんど手探りで地図を頼りに下りました。
雨竜川鷹泊では心臓爆々体験をし、徳志別アネコの淵は一人で入る勇気が持てないまま友人に先を越されて悔しい思いをしました。西別は狂ったような蛇行にこちらの頭もおかしくなり、歴舟では夢じゃないかと海までフワフワ下りました。

さて、ぼくのように「○○川はこんな川です」などと解説している人間が、最初に下った思い出話を書くのは少々、いやかなり嫌味です。読んでしまった人には絶対そのような体験ができないのですから。
でも、誰だってそれを「あえて読まない」ことはできますよね。情報があるのを知りながら、聞かずに行くのは結構辛いことですが、何が楽しみなのかを知っていれば答えは簡単です。

誰かにとっての「足慣らしコース」が自分にとっての「冒険」になりうることを、ぼくも沢登りなどで体験しています。必死に通過した難所をあっさり軽々しく記録されていても、別に悔しくなどならないし、自分の冒険の価値が下がるとも思いません。

最近特に思うのは、「地図もなしに初めての川を行くのが理想かなあ」ということです。情報は何もなく、何日か下れば下流の村に出るのではないか、といった予測だけ。これはできれば外国で、死ぬまでに一度はやってみたいことですね。
by esamannet | 2005-11-22 00:44
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